🔵 第3話:「小さな変化が積み重なって、光が見えた日」
はじめに
「もう一生このままなんじゃないか」
そんな絶望を毎朝感じながら、僕は2年近くを過ごしていました。
感情はほとんど動かず、吐き気と倦怠感が一日中つきまとい、誰かと話していても“自分”がいないような感覚でした。
でもある日、ほんの小さな変化が積み重なったことで、「あれ、少し楽かも」と感じる瞬間がありました。
そのことを、今回は書きたいと思います。
起きているだけで疲れる、毎日がつらいだけだった
当時の僕は、文字通り「起きているだけで疲れる」状態でした。
起きた瞬間に「また今日も始まるのか…」と全身が重くなり、布団から出ることすら億劫でした。
お腹は空かないのに、ずっと気持ち悪くて、何も食べたくない。
音や光に敏感で、スマホの通知音にすらイライラしていました。
昼になっても何もできず、夜が来ても眠れない。
そんなループを繰り返していました。
きっかけは「何も変えなくていい」から始めたこと
心療内科の先生に言われた言葉があります。
「何かを“頑張って変えよう”としなくていい。
ただ、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るだけでいいんです。」
最初は「そんなことで変わるわけない」と思いました。
でも、「それだけでいい」と言ってもらえたことで少し気持ちが楽になり、朝のカーテンを開けることから始めてみました。
朝にカーテンを開けて日光を浴びた。それだけで
最初の一歩は「朝、カーテンを開ける」だけ。
本当にそれだけです。無理に外には出なくていい。顔も洗わなくていい。起きて、寝転がったままカーテンを開けるだけ。
すると、ある日ふと気づきました。
「今日、ちょっとだけ気分がましだな」
それが、僕にとって回復の第一歩でした。
続けたこと①:朝の白湯(さゆ)
次に始めたのは、朝に白湯を飲むことでした。
ただお湯を沸かして飲むだけ。食欲はなくても、白湯なら体にスッと入る。
飲みながら「今日も無理せず過ごそう」と自分に言い聞かせていました。
白湯を飲んでからは、胃の調子がほんの少しずつよくなって、昼食におにぎりを1つ食べられる日も出てきました。
続けたこと②:サプリを取り入れる
うつが続いている中で、栄養バランスも崩れていると感じていました。
食事がまともに取れない日も多く、ビタミンや鉄分などが不足していることは自分でもわかっていました。
そこで、ネットで「うつ サプリメント」「やる気が出ない 栄養」などと調べて、メンタルケアを目的にしたサプリを試してみました。
口コミやレビューも不安でしたが、「試してみる価値はあるかも」と思い、1種類からスタート。
劇的な効果はありませんでしたが、「何かを自分のために続けている」ことで、気持ちに少し張りが出たのを覚えています。
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続けたこと③:できなかった日を責めない
大切だったのは、「できなかった日を自分で責めない」こと。
カーテンを開けられなかった日、白湯を沸かす気力がなかった日もありました。
でも、「昨日はできた」「また明日やればいい」と考えるようにしました。
それが、回復には“波がある”ということを、自分で受け入れるきっかけにもなりました。
回復の兆しは、あとから気づくことが多い
うつ病は、回復している最中には「回復してる」と感じにくい病気です。
「昨日より少し楽」「朝起きた時の重さが減った気がする」
そういう小さな変化は、後から振り返って初めて“あれがきっかけだった”と気づくことが多いです。
僕にとっては、「朝に白湯を飲むこと」「日光を浴びること」「少しだけ体を動かすこと」
そうした積み重ねが、「もうちょっと生きてみようか」と思えるようになった理由でした。
🧭 前の話はこちら
✅ まとめ:自分にやさしくできる人が、少しずつ変われる
うつ病の回復には、「焦らない」「比べない」「責めない」ことが本当に大事です。
そして、ほんの小さな行動でも、きちんと続けることで自信になります。
このブログでは、僕が実際に体験したことをできるだけ丁寧に書いていきます。
誰か一人にでも、「読んでよかった」と思ってもらえたら、それが何よりの励みです。
🔗 次回予告(第4話)
「誰にも相談できなかった。だから一人で苦しんだ」
周囲の無理解や孤独の中で、自分の気持ちを押し殺していた頃の話をお届けします。