第7話:自分を否定しない日が増えたこと
~「このままでもいい」と思えた瞬間~
第6話では、「笑える日が増えてきたこと」について書きました。
心が少しずつ柔らかくなって、何気ない会話やテレビの中に「楽しい」と思える瞬間が戻ってきた。
その変化が、これまでの暗い日々にひと筋の光を差し込んでくれたように感じました。
そして今回は、もう一歩進んで、「自分を否定しない日が増えたこと」について綴ってみたいと思います。
ずっと、自分のことが嫌いだった
うつが深かった頃、私は常に「なんでこんな自分なんだ」と思っていました。
・朝起きられない
・何も手につかない
・人と話すのが怖い
・心が動かない
そんな自分が情けなくて、恥ずかしくて、腹立たしくて、
毎日自分のことを責めるように生きていました。
「こんなの、俺じゃない」
「もっと頑張れよ」
「怠けてるだけだろ?」
心の中で、そんな言葉を何百回も自分に向けていたと思います。
「このままでもいいかも」と思えた朝
ある日の朝、なんとか起きて、洗面台で顔を洗っていたとき、
鏡に映った自分がふと、やつれて見えました。
でもそのとき、こう思ったんです。
「よくここまで来たな」
「今の自分も、それなりに頑張ってるじゃん」
それは突然の感情でした。
「もっと頑張らなきゃ」と言い続けてきた自分が、
はじめて自分に「おつかれ」と言ってくれたような、そんな感覚でした。
否定しないって、許すことじゃない
「自分を否定しない」って言うと、
なんだか甘やかしているように聞こえるかもしれません。
でも実際は、逆でした。
否定しないことで、ようやく冷静に「今の自分」を見つめられるようになった。
そうしたら、足りないところも、できないことも、少しずつ整理できてきたんです。
無理に背伸びするのではなく、
自分のペースでいいんだと、そう思えるようになってきました。
「自分でいい」と思えるための小さな工夫
私が少しずつ自己否定から抜け出せたのは、以下のような習慣があったからです:
- SNSを1日だけ完全に見ない日をつくる
- 「人と比べたくなる環境」から少し距離を置く
- 一つでも「できたこと」をメモに書いておく
- 朝に白湯を飲んで、深呼吸から始める
- サプリメントなどで栄養のベースを支える(→ 実際に使っていたものはこちら)
特に「〇〇できた自分もOK」と、言葉にしてあげることは、心の整理にとても効果的でした。
自分と和解することから、すべてが始まった気がする
うつと向き合っていく中で、外の世界と向き合う前に、
まずは「自分」との関係を見直す必要があったんだと思います。
どんな自分も、否定せず受け止めてあげられるようになったとき、
ようやく「生きていてもいいのかもしれない」と思えるようになったのです。
次回予告
第8話:「不安があっても眠れる日が増えたこと」
心がざわざわしていた夜、眠るのが怖かった時期。
でも、小さな工夫や意識の変化で、「眠る」という行為が怖くなくなった日々。
次回は「眠れるようになったこと」について丁寧に綴ります。